Podcastの話|アクティビズムについて

(インスタの投稿にいくつかのリンクを足した文章です)
中村融子 2026.06.25
誰でも

最近、インスタなどでガザの募金について再投稿したが、SNSをご覧の方はご存知の通り、私は2023年の秋以降ガザ地区への攻撃を契機に、政治的アクティビズムにより積極的に参加するようになった。
人が主催してるアクションに参加したり、2024年からは自分でクラファンサイトを使って3人を上限に募金を始めた。(日本からは有名なGoFundMeなどが使えず、GoGetFundingという所にずっとお世話になっている)
ちなみにその募金リンクまとめがこちら

なかでも特にMalekさん18歳の大学進学資金を集めています。

PODCASTをはじめた

で、そういう行動に関わる人の輪を自分なりに広げる方法がないかなと思って、中高の後輩で法律関係の仕事の傍ら執筆活動もしてた「いなだ易」さんを誘い、大学の後輩の和音くんにサポートで入ってもらって始めたのがpodcast「女子校の後輩と話し始める脱植民地化」去年の6月から初めて、内容はもう、言うべきことは全て言った(これの繰り返しか変奏はありえても)ぐらい大切な話ができた。お二人とも大変多忙のなか、意図を汲んだ会話をしてくれて、私も学ぶことがあった。Stand.fmに過去分があり、インスタに振り返り投稿もある。まだの方もぜひ聞いて欲しい。いなださんの縁で大津萌乃 さんに素敵なカバーも作成頂いた。

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13歳と15歳だった頃から知るいなださんと、こういう話ができるのも私にとって重要だった。出身の中高一貫女子校は本当に大変楽しかったが、あの学校の素敵を構成する一部でもあった「リベラリズム」の欺瞞が表出したのが現状だとも思っていて、それを見直しながら行動を探す意味もあった。(在学中にオバマ大統領が当選して、英語科や聖書科の時間で言及され、「これから女性や、ゲイのアメリカ大統領が生まれる」みたいな未来への希望を共有した記憶がある。その後オバマはアラブやアフリカに何をしたか、それが何の延長線上にあるか、今では根本的に違う見え方をしている。そういうこと。)

また自分でいうのもなんだが環境に適合してうまくやってた中高に比べ、心身を壊して迷惑もかけた大学の部活の後輩である和音が協力してくれて、彼自身のストーリーをある回で紹介してくれたのも嬉しい。配信で紹介した「社会的参与としての寄付」に参加した人も数年見かけ、一定達成できたこともあるのかなと思っている。

Podcastのこれから、社会運動の継続

しかし今年に入ってしばらく更新していない。私が4月頭までベナンに渡航してたのと、いなださんの体調の事情がある(ここで引用しないが、ご本人のブログで状況が書かれている)。「デモとか行ってるやつ暇人だけやろ」という揶揄の常套句があるが、そもそも皆生活や仕事に忙しすぎるし、現状の構造の問題・歪みに気付きやすい人ほど色んな負荷がかかるという状況がある。

Podcastを始めた背景には(「脱植民地化」の研究をしている者として、さすがに現状が嘘過ぎるやろという素朴な思いがまずあったが)、アクションにしても募金にしても、参加者に対して問題は大きすぎて皆どんどん疲弊していくことへの問題意識もあった。私の今までの所属コミュニティには色々知識豊富で、情報を早く処理でき、色んな意思決定に近い人も多いわけで、もうちょっと動ける人が動けないものかと。

しかし、「輪を広げる」コミュニケーションを担う人にも負荷はかかるし、そもそも人を動かすということは当たり前だがとても難しい。いなださんを待ちながら配信を再開するにあたって、まずは配信先プラットフォームを減らす・変える方向に動いている。そして和音はこれまで私が書いたものを全部一通り読んで、今後のプログラムを組んでくれた。大変ありがたく、構築的で興味深いものだった。

一方(繋ぎ期間とはいえ)、脱植民地化というものが「私たちがよく生きるためのTips」的な教養になってしまうという、最も良くない傾向を持ち得ることへの危惧もあり、根本的に価値の異同をすり合わせながら方向を再考する時間を持つ予定でもある。まずは、そんな話合いができてかつ時間をくれる人がいる状態がとんでもない幸福であるので、何とか意義のある方向に向かっていきたい(ゲストも招いたりオフラインの動きも個人的には考えている)。

そして、報道が減るなかで難航するガザの寄付集めも、新しい動きを考えている。ベナンの若手アーティストが、小品だが自作を寄付に役立ててと言ってくれたのだ。これは諸々私から手配をしていきたい。アクティビズム内で繋がる(繋がり続ける)ことは疲弊や衝突に繋がることもあるが、話すことが力や光になることもある。というわけで何かあればDMなどで話しかけて下さいね。

P.S. アフリカについては、日本では、ある領域では卓越した研究者でも根本的な地域認識の点で問題があることが多く、一般普及もだが、地域研究者としての学術的発信が重要だと最近痛感する。ASAFASに文句を言ってきた方だが、ものの考え方はなんやかんやすっかり臨地型フィールドワークを前提とした地域研究者になったなあ。もうじき、そういう観点から書いた展示レビューも公開されるのでぜひ。

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