とりあえずの自己紹介と最近の活動
中村融子です。どんな経歴で、どんなつもりで何をやってきたか、追々このレターでゆっくりと書いていきたいと思うのですが、始めるにあたり、とりあえずの自己紹介記事を投稿します。
既に知ってる方はぜひこちらから登録して下さい
基本情報
基本的な情報はリサーチマップという研究者用プラットフォームに載っています。https://researchmap.jp/ottk128
また、インスタグラム(最近なかなかフィードを更新できていない…)も割と長文で書くようにしています。https://www.instagram.com/ottk128/
Twitter(X)とstand.fmというラジオを別の名前でやっていますが、その件についてはのちほど…
アフリカ現代美術という領域を起点に、あらゆる地域の美術の脱植民地化について研究しており、博士課程では特に「陶芸」に焦点を絞った研究をしていました。なぜアフリカか、なぜ陶芸か、については後々お話します。フィールド調査に訪れたベナンのアートシーンや、フランスの窯業地、備前や信楽について語りたいこともたくさんあるし、「芸術の秋」なのでお薦めしたい展示も仕事もたくさんあるのですが、とりあえず最近のプライオリティとしてガザへの募金とパレスチナ関連の学び&ご意見送付があります。
優先しているパレスチナ関連の活動・寄付
なぜアフリカを主たる専門としている私がとにかくパレスチナのことを優先しているかといえば、ガザ地区での虐殺や西岸での暴力が起こっていること、それを世界が止められないことと、私の研究は大きく関係しているからです。
そもそもイスラエルとパレスチナで起こっていることが入植植民地主義や占領の問題であり「脱植民地化」とか「帝国主義」とかを論じてる人間がコミットすべきであることはいうまでもありませんが、ここまでの市民への被害が出て全世界が目撃しているのにもかかわらず止められない理由の一つに、西洋を中心に構築された「文明・野蛮」の認識があります。近現代美術は、視覚文化の優位化を進め、その文明・野蛮の認識に大きく貢献しています。
このことについての詳しい説明はまた追ってしますが、とにかく、「脱植民地化」とかを掲げながら、今の美術と学術のシステムの中でただ業績を積み上げたりしているだけでは、根本の価値と矛盾していて、「何がやねん」状態であるということです。
昨年の10月14日、山中Suplexというコレクティブが運営する別棟MINEというスペースで「万国博覧会的なるものを代替する生態系:ベナン・フランス・日本(備前・信楽)から「陶芸」を起点に」というトークを行いました。その時も、こんなことしてる場合かなあ…感を抱きつつ、脱植民地化ということと、今ガザで始まった攻撃とは本当に関連するという話をしました。
その後、山中Suplexの月報(PDFが開きます)に書いたことが、その後一年の基本的な姿勢です。
具体的にやっていること
具体的にやっていることは、1.デモやスタンディングへの参加、2.ガザ地区内におられる方へ直接寄付をする募金の主催、3.署名への参加や公的機関への意見の送付、4.SNSでの発信や授業・トークの機会にこのことについて話す、ということです。また、この問題に直接・間接的に関係を持つ記事や文献を積極的に読むようにしています。
1.デモやスタンディング
毎週土曜日に開催されている京都市役所前出発のデモや、毎日JR大阪駅前で開催されるスタンディングに時間を見つけて参加しています。
2.直接寄付
昨年10月のガザ地区への攻撃が始まって以降、イスラエルがさらに封鎖を強め、援助物資の流入を制限していることから食料品や日常生活品が高騰しており、直接寄付を募っている方が多くおられます。また、家やインフラが爆撃されて壊されているので、テントや清潔な水など基本的なインフラにアクセスするのにもお金がかかってしまうのです。そのため、募金を主催して、また自費で足しながら3人の少年・若い男性とそのご家族を主に支援しています。
他の寄付キャンペーンに寄付したり、シェアすることもありますが、自分が主催しているのは以下の3つのキャンペーンです。
Malek さん17歳:今年7月にお父様を爆撃で無くされました。お母さまと、4人のきょうだいを支えて暮らしておられます。
寄付先リンク→https://gogetfunding.com/help-malek-17-and-family-rebuild-their-life/
Anasさん20歳:お父様を亡くされ、お母さんと7人きょうだいを支えておられます。
Qussaiさん17歳:持病をお持ちのお父さまと、二人の弟を支えておられます。
(Qussaiさんは今アメリカ人の別のサポーターが主として募金を募ってくれるようになりましたが、中村のリンクも生きてはいます。)
寄付先リンク→https://gogetfunding.com/help-qussai-gaza-rebuild-life/
3.署名やご意見送付
デモの場所で紙の署名にサインすることもありますが、オンラインでの署名にサインすることも多いです。こちらのレターでも関連するものを紹介します。
ご意見送付というのは、その名の通り、外務省や官邸のウェブページにある「ご意見」欄に、イスラエルが国としてやっていることに反対する意見を送り、日本国として対応を求めるということです。ちなみに外務省は、国民からのご意見の多かったテーマを集約して発表してくれていて、ここのところずっと中東情勢が入っています。続けましょう。
毎週金曜日にこの方が「お家からできるデモ」として一斉送信の企画を主催して下さっています。タイミングの合う方はぜひこの時間に参加されてみて下さい。(ちなみに中村自身も参加することが多いのですが、都合上間に合わない場合は、数時間ズレや翌日に送付することも多いです。)
4.SNSなどでの発信
RTやストーリーズでの投稿によって情報をシェアしたり、インスタに何か書いたり、Xのスペースというトークコーナーで話したりしています。これは様々な題材を扱ったり、ゲストを呼んだりしたので、追って個別にご紹介させて下さい。
そしてこのレターも、少し長め情報の共有(例えば読んだ書籍や論文を噛み砕いて紹介したり…)考えたことの発信のために始めました。noteではない媒体を探していて、いくつか検討した結果、こちらを選びました。
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